経皮水分蒸散量 TEWL

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皮膚のバリア機能は角質層が主な役割を果たしています。
角質層から、蒸散する水分量を測ったものが、経皮水分蒸散量(Transepidermal water loss;TEWL)です。
皮膚のバリア機能が保たれているか、皮膚の乾燥具合を判断する重要な指標となっています。

経皮バリアが低下すると、水分蒸散量が増えます。つまり、経皮水分蒸散量TEWL値が上昇します。
反対にいうと、経皮水分蒸散量TEWL値が高いほうが、皮膚のバリア機能が低いと判断されます。

皮膚のバリア機能が落ちるような病気や、界面活性剤入りの洗剤で手あれしたような状態では、経皮水分蒸散量TEWL値が上昇します。

保湿剤を皮膚に塗ると、皮膚のバリア機能があがって、経皮水分蒸散量TEWL値が下がります。保湿剤の効果の程度を見るときに、この経皮水分蒸散量TEWL値を指標とします。

乾燥肌になりやすい人は、もともとTEWLが高い人もいるようです。他にも、経皮水分蒸散量TEWL値に影響するものがたくさんあります。特に、汗は、経皮水分蒸散量TEWL値を上げます。喫煙者は、非喫煙者にくらべるとTEWL値が高くなるようです。

経皮水分蒸散量TEWL値の正常値はあるのでしょうか?年齢や測定部位によって変わるようです。65歳以上の経皮水分蒸散量TEWL値は、低く出るという報告があるそうです。ガイドラインがあって、標準的測定方法が示されています。

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