女性の寿命と健康

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女性の寿命は、男性よりも長いです。2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳でした。

女性の寿命が男性より長いのは世界的な傾向です。理由は、女性のホルモン「エストロゲン」が動脈硬化を予防してくれている、女性の方が基礎代謝が低いので必要カロリーが少なく環境変化に適応できる、女性は月経を経験することで、自分の健康状態に気を遣う習慣がある、などと考えられています。

女性は、月経、妊娠、出産をするという生殖における体の変化があり、男性とは決定的に違う健康特性があります。女性のライフステージは、性機能すなわち性ホルモン状態により、思春期(10〜18歳頃)、性成熟期(18-45歳頃)、更年期(45〜55歳頃)、老年期(55歳頃〜)に分けられます。

昔は、10代半ばで結婚し、妊娠出産を繰り返して、40〜50代で人生を閉じるのが普通でした。今では、結婚や出産の時期が遅くなり、40代で出産する例も増えています。また、平成28年の日本では、初婚29.4歳、初産30.7歳、合計特殊出生率1.44と、妊娠出産回数も減っている状態です。妊娠出産が減っても、閉経年齢は変わっていないので、月経の回数はとても増えています。戦前の女性の月経回数は50回、現代では約450回です。女性特有の疾患も増えているようです。

閉経する頃には、人生そのものが終わっていた昔と違い、現代では、更年期を迎え女性ホルモンの助けがない状態で、老年期を過ごさなければなりません。女性自身が、ライフステージそれぞれの時期に多い疾患など、健康特性について理解し、自分の人生の質をコントロールする時代になった〜と言えそうです。

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