手肌の老化防止は紫外線対策と保湿から

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自分が鏡をみて老化しているな〜と思うことありますよね。首筋のシワや頬のたるみ・・・
でも最近感じるのは、鏡には映らない、「手」ではないかと思うのです。

とくに手の甲のシワやくすみって、普段ひと目につかないからケアすることも少なくて。手は、年のとり方がみごとにあらわれる部分ですよね。この記事では、手の老化の原因や対策をご紹介します。今日から少しでも手肌をいたわって、見られても気にならない手肌をめざしましょう。

 

目次です

手も老化する

運転しているときに、あー嫌だ、クリーム塗りたい〜と思うことはないですか?
手の老化に、向きあう瞬間ですね。

血管が浮き出て、カサカサして、シワが無数にあって、これは、かんぜんな老け手です。顔には、保湿パックもしてクリームも塗ってと、少しはお手入れ(エイジングケア)をしていますが、手はいつもあとまわし。台所、掃除、洗濯、外仕事など、家事の担い手のあなたの手。いちばん働いているのに、いたわることを忘れがち。手は、年のとり方がみごとにあらわれる部分です。手の老化を遅らせるエイジングケアについて、探してみましょう。

手肌の老化の原因

加齢とともに老けてくる手肌。原因は、たくさんありますね。生物学的に年齢を重ねて、女性ホルモンの減少とともに、セラミドや、コラーゲン、ヒアルロン酸など、お肌の若さを保つ色々な成分が減少する。お肌の水分量や皮脂量が減って、皮膚が薄くなる。皮膚の血管が老化する。家事や仕事での手荒れ。紫外線。乾燥。なかでも、紫外線と乾燥の影響は甚大です。

紫外線対策をしなかったら?

紫外線が、肌に悪いというのは、いまでは常識になっています。オゾンホールの増大による紫外線量の増加が、皮膚ガンの増加をもたらしているという研究結果が出るまでは、日光浴は良いことでした。全く太陽の光を浴びずにいると、骨の代謝ができなくて、骨が弱くなるので、適度な光が必要です。しかし、いまでは、紫外線は対策するべきものに変わりました。子どもの外あそびの時に、帽子をかぶらせるのがあたりまえ。ひたたれ付きの帽子にこだわる保育園もあるくらいです。

オゾン層をくぐりぬけてきた紫外線の何が悪いのでしょう。長期間、無防備に、紫外線をあびると光老化がおきてしまいます。お尻や太ももなど、紫外線の影響を受けにくい部分は、高齢になっても、シミやシワがほとんどできません。(痩せてできる大きなシワのことではないです。)更年期をすぎたころから、気になりはじめるシミ、シワのほとんどは、光老化が原因です。

特にシミは、人の目にふれることが多い手の甲に、目立つようになります。手の甲は、夜中ねている時以外は、1年中外に出ているので、顔とおなじように、紫外線の影響を受けやすいのです。

保湿対策をしなかったら?

紫外線の次に気をつけたいこと。それは、手肌の乾燥です。

洗濯物をたたむ時、だんだん手が乾燥したなと感じたことはありませんか?ダンボール箱を組みたてたり、紙の書類をたくさん扱ったりした時に、カサカサしたことはありませんか?台所で、洗剤をつかって洗いものをした後、手がつっぱると感じたことは?

お肌の乾燥がすすむと、カサカサになって白く粉をふいたように見えることがあります。乾燥によって角質層の細胞の結合力が弱く なった結果おこります。痛みをかんじることがなくても見た目も悪く、老化の大きな原因になるので、防ぎたいですね。

手は、いつも、乾燥の危険にさらされています。手肌を乾燥から守ってくれているのが、表皮の一番外側にある角質層です。バリア機能により水分を保つために、皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質がはたらきます。

加齢、紫外線、環境要因、まちがったスキンケアは、角質層のはたらきを弱めてトラブルを起こします。赤ちゃんの肌でも乾燥するのですから、年齢をかさねた私たちが、手肌の保湿対策をしなければ、手肌は確実に乾燥します。

手肌の老化予防対策:紫外線防御

手肌を紫外線から防御することが、紫外線対策の基本です。つまり、紫外線をあびすぎないように予防することが大切です。その手段は、UV手袋、、サングラスによる紫外線対策、日焼け止めによる紫外線対策などがあります。

環境省の「紫外線環境保健マニュアル 2015」では、その基本として6つのポイントを示しています。

①紫外線の強い時間帯を避ける
②日陰を利用する
③日傘を使う、帽子をかぶる
④衣服で覆う
⑤サングラスをかける
⑥日焼け止めを上手に使う
この6つが、紫外線対策の基本です。

手肌の紫外線対策としては、指先が出ているタイプでよいので、UV機能のある手袋の着用がオススメです。長時間うんてんする時などは、手袋を二枚かさねてつけるとカンペキですね。

紫外線対策で、忘れがちなのが目の保護です。目にはいった紫外線の影響で、お肌のメラニン生成がうながされ、シミを作る原因になります。外出時には、UVカットのサングラスをかけて、目を守るようにしましょう。

手肌の老化予防対策:保湿

手肌の特徴は、他の部位にくらべて皮膚の厚みがあり、皮脂腺が少ないです。本来は、刺激に強く、乾燥しにくいのですが、清潔保持のための手洗いや、水を使う仕事などで、酷使するため、ダメージを受けてしまいやすいのです。手肌が、ダメージを受けると、休む間も無くはたらく手は、ダメージを回復する前に、また、次のダメージを受けてしまうため、改善しにくい場所といえます。

ですから、ダメージを受けないように、予防がたいせつです。

表皮のいちばん外側にある角質層では、皮脂膜、天然保湿因子、細胞間脂質が、バリア機能の役割をしています。このバリア機能が乾燥によって壊されると、お肌が雑菌などの外敵や外部の刺激に弱くなり、肌荒れ、かゆみ、湿疹といった症状が出やすくなります。

また、亜鉛など体やお肌の健康のために大切なミネラルが不足すると、お肌のターンオーバーと関わって、角質層のみだれをまねきます。

睡眠不足も成長ホルモン分泌が減ってしまうので、乾燥肌の原因1つになります。また、メラトニンの分泌が減り、お肌のターンオーバーが乱れたり、疲れたお肌が回復しないことでさまざまな肌悩みの原因になります。

運動不足も体全体の代謝の低下をまねいて、乾燥肌の原因になります。

手肌は、角質層は他にくらべて厚いため、化粧水をたくさん使っても、水分や保湿成分はお肌に染み込みにくいです。手肌の表面の水分(化粧水等)がじょうはつするときに、手肌がもともと持っていた水分も連れて、蒸発してしまうこともあります。

外気が乾燥していれば、手肌の乾燥もすすみます。春や夏に比べると冬は湿度が下がり、乾燥肌になりやすいものです。それだけでなく、夏はエアコンの効いた部屋と外の温度差、冬は暖房の効いた部屋と外の温度差、春や秋でも季節の変わり目による急激な気温の変化なども乾燥肌の原因になります。

こうやって手肌が乾燥する要因を見ていくと、おのずと対策も見えてきますね。

台所仕事や洗濯ではゴム手袋を使う。洗剤を素手でさわると、手の保湿成分が奪われます。手を洗ったら、温風乾燥などをつかわずに、ハンカチでこまめに拭き取る。水が蒸発するときに、手の潤いが奪われます。手を洗い過ぎない。バランスの良い食事をとる。適度にうんどうする。部屋の温度湿度など、環境を整える。UV手袋を着用する。ハンドクリームをこまめに塗る。日焼け止めを、適切に使う。

日焼け止めを上手に使う

紫外線対策の基本として、日焼け止めを手にも塗るようにしましょう。家の仕事をするときならば、それほど数値の高くない日焼け止めで十分です。SPF/PA表示のある乳液やクリームでも有効です。

紫外線の強い季節に長時間戸外に出るとき(炎天下でのスポーツや、海水浴など)は、高い効果を持つものを使い、汗をたくさんかいたり水に入るときには、耐水性のあるものがよいでしょう。

手はよく動かすパーツなので、日焼け止めをこまめに塗り直してあげることも大切です。手を洗ったら塗り直しましょう。バッグの中にいつも携帯して、UVカット効果があるハンドクリームを繰り返し塗るのもよいですね。

塗った日焼け止めは、手で触れたり、衣類で擦れたり、汗をかいてタオルでふき取ったりしたら、落ちてしまいます。皮膚の上にあって初めて効果を発揮できるものなので、落ちたと思ったら、重ね塗りするか、数時間おきに、塗ることが大切です。

ハンドクリームをどう使うか

手肌の3つの保湿因子、「皮脂膜、天然保湿因子、細胞間脂質」のうち、水分を保持するのは天然保湿因子(NMF)と角質細胞間脂質です。水分の蒸発を防ぐのは、皮脂膜です。保湿力としては、水分を保持する機能がメインとなります。一般的につかわれているハンドクリームは、水分の蒸発を防ぐことが目的です。保湿力を高めているというより、物理的に乾燥肌を防いでいるのです。

ハンドクリームにも、硬さがあるものから、ジェルタイプのものまで、いろいろなものがあります。乾燥を防ぐには、やはりある程度油分を含んだ軟膏タイプのものがオススメです。

そして、保湿力を高め手肌の状態を良くするには、体の中から、セラミドやNMFを増やすことでしょう。若いときには、十分な保湿因子がありますが、加齢とともに減少してくる保湿因子を、食べ物や薬で補うことは難しくなります。今では、セラミドやNMFを含んだスキンケア製品も出ていますので、有効に使うのが良いですね。

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